呼吸をコントロールしよう 

息が続かない理由

1.腹式呼吸が十分に出来ていない

まず基本は腹式呼吸ですね。肺活量を増やせばいいのかと思われるかもしれませんが、そうでもなく 身体にある空気を一定の量で吐ききれるかが重要な課題となります。最近歌の教本がたくさん出始めていますが本によっては肋骨を広げるのは胸式で肋骨の下のお腹の部分を膨らますのが腹式呼吸と書いてあったり、肋骨を広げてキープするのが腹式呼吸だと書かれていたり、どちらも間違いではないと思いますが私は両方使うと思ってます。お腹をふくらまし肋骨を広げて肺に入った空気も無駄に漏らさず適度に少しずつ出していく。これにはトレーニングが必要ですね。この両方の腹式呼吸が出来ていないと入った空気を吐ききることもできません。方法はレッスンでどうぞ

2.共鳴ができていない

  

声がまだ十分に訓練されていないときに起こりがちです。 声を出すにはとにかく息を送ればよいっと自己流で歌っていると、又は単に地声だけで歌うと息は続かないと思います。できるだけわずかな空気量で頭蓋骨や身体に共鳴させれば必要以上に息が足らなくなることもありません。共鳴をものにしてしまえば、声をあてるだけで音が響きます。
ここでは基礎的トレーニングのみご紹介します。


  • ドッグブレス

    ウォーミングアップの笑いましょう「わっはっは」の発声を声を出さないでしかも犬が暑くて舌を出し荒く呼吸しているのを真似してやってみてください。目標は100回です。
  • 歩きながらの呼吸訓練

    自分の歩くテンポとリズムに合わせて行ってください。 2歩で吸って2歩止めて4歩で吐く これをどんどん長めにしていきます。 5歩で吸って 5歩止めて 10歩で吐く 通勤中 散歩しながら お買い物しながらできますね。周りの人に不信がられてもこの際無視。つかまらないので大丈夫ですよ。
  • 何もしなくてもお腹にある空気を吐ききる

    そんなの簡単じゃないかと思われるかもしれませんが、とにかくやってみてください。意外と大変お腹(腹筋)いたくなりますよ。
  • お腹、肋骨を広げてキープ

    肋骨を360度に広げてお腹も360度に広げて出来る限り息を止めてください。コツは何回もやっているとわかってくると思いますが、息をなるべく上にためようとするのではなく下にためて息をお腹にためていてもおしゃべりできるくらい下にキープしてください。だいたい1分くらいできるといいですね。
     

身体全体を使って歌いましょう

よく「お腹から声を出して」なんて先生に言われてお腹からは声でないよね?なんて疑問に思いちっとも先生の言っている意味がわからないことがありますよね。 以前まではそのような表現でしか先生も伝えられなかったのです。なんせ身体が楽器なものですからこの十人十色の楽器をどのように操作すればいいかお伝えするのは至難の業です。先生たちもうまく言葉に表現できなかったのですが、つまりお腹を使って声を出して欲しいという意味だったように思います。    オペラ歌手のコンサートを見て本格的に習ったことのない方はただ棒立ちで歌っているように見えますが体の外からは見えない部分を使ってまさに全身で歌ってます。 黒人のシンガーを見ると身体を使っている様子がわかる場合ありますね。
声は喉からだけではなく、身体全体です。

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